間食の時間は決めていますか?~ステイホーム中に気を付けたいこととは~

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間食の時間は決めていますか?~ステイホーム中に気を付けたいこととは~

スタッフブログ

2021/04/12

こんにちは!歯科医師の村田です。スタッフブログ、お久しぶりになってしまいました。
桜も見ごろを過ぎ、過ごしやすい季節となってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?


さて、今回は、前回お話したカイスの輪に加えた『時間』についてお話したいと思います。
むし歯ができるには、①歯 ②細菌 ③砂糖 の3要素が重なったとき、その3つが共にどれくらいの『時間』お口の中にあり続けるかが問題になります。


ステファンカーブというグラフをもとにお話ししていきます。
1943年にStephanという人物がプラーク中のpH変化を測定し、食事をしてからもとの状態に戻るまでに要する時間を表したものをグラフにしました。それをステファンカーブといいます。







上のグラフのように、お口の中は通常pH7付近の中性で保たれていますが、食事を始めるとプラーク中に存在する細菌が糖分を分解して酸をつくり、お口の中が急激に酸性に傾きます。そしてpH5.5以下になると脱灰がはじまります。いわゆる歯の表面が溶けていってしまう状態ですね。
しかし、唾液の緩衝作用により再石灰化がおき徐々にもとの状態に回復してくれます。この回復にかかる時間は30分~1時間と言われていますが、砂糖を多く含んでいたり、食材や飲み物の酸性度が強いほど回復に必要な時間は長くなります。例えば甘いお菓子や炭酸飲料、レモン、赤ワインなどです。


お口の中の酸性状態が一時的なものであれば、唾液の力によって中性域に戻り再石灰化が起きることでむし歯にはなりません。
しかし、ダラダラ食べなどの間食をしたりジュースのちびちび飲みを続けていると、お口の中は常に酸性状態が続き、再石灰化が間に合わず、むし歯へと進行してしまいます
「ちゃんとハミガキしているのに・・・」となる原因はもしかするとプラーク由来からだけではないかもしれませんね。


以上のことより、間食の『量』よりも、いつ・何を』食べるかが大切だということがわかります。
ですので、もし間食をとるならお昼ご飯を食べて数時間たった後の『3時のおやつ』は最適だと思います。また、15時~16時の間は一番太りにくい時間帯とも言われていますのでコロナ太り対策にもベストな時間帯ですね!


まだまだコロナ禍が続き "おうち時間"が多い今、お家にいるとついついお菓子をつまんでしまいがちですが、ぜひ間食の時間を決めて食後は歯磨きをし、すっきりした時間を増やしてみてください。


あれ、むし歯かも・・・などと少しでも気になるところがあれば、ぜひお気軽に検診にいらしてくださいね。スタッフ一同お待ちしております。




中津浜デンタルクリニック 村田紗也子

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