ナイトガードってどんな装置なの?

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ナイトガードってどんな装置なの?

歯科治療について

2025/06/17



歯科で相談の多い歯ぎしり(ブラキシズム)は、
多くの人が夜寝ている時に無意識のうちに行っている行動です。
朝起きたときに顎が疲れていたり、歯がすり減っているように感じたことはありませんか?
もしかすると、それは「歯ぎしり」が原因かもしれません。

歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中など無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせたり、食いしばったりする癖のことです。その噛む力は体重の2〜5倍になると言われています!大人にも子どもにも起こる現象で、意外と多くの人が悩んでいます。

歯ぎしりにはいくつか種類があります。

・グラインディング (歯ぎしり)
 上下の歯を左右にすり合わせ、ギリギリと音が鳴るタイプです。歯を削る原因にもなります。
・クレンチング (食いしばり)
 強く噛みしめることで、歯に強い力がかかるタイプです。音はしないため、気づきにくいです。
・タッピング
 上下の歯をカチカチと小刻みに合わせるタイプです。

タイプによっては、自分では気付きにくい事もあり、歯科に来院して初めて気付かれる方もいらっしゃいます。
今回はなぜ人は歯ぎしりをしてしまうのか?原因とその対策のナイトガードについてを今回のブログでお伝えできたらと思います!
 

<歯ぎしりの原因>

1. ストレスや不安
最も一般的な原因とされます。
精神的なストレスや疲労が溜まると、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをする傾向が高くなります。

2. 噛み合わせの異常
上下の歯の噛み合わせ(咬合)がずれたり、歯が接触しやすくなると、顎が無意識に調整しようとして歯ぎしりが起こる場合もあります。

3. 生活習慣・行動的要因
カフェイン、アルコール、喫煙などの刺激物の摂取や、睡眠不足、不規則な生活リズムも悪化因子となることがあります。

4. 睡眠時の異常運動
眠りが浅い時に、無意識に咬筋(頬の筋肉)に力が入ってしまい、歯ぎしりが発生します。逆に、熟睡している時は筋肉の動きが抑制される為歯ぎしりは発生しません。

5. 神経・筋肉の異常
脳や神経の異常な信号伝達によって、無意識に歯を食いしばったりこすり合わせたりすることがあります

6. 子どもの発達段階
子どもが歯ぎしりをするのは、乳歯から永久歯への生え変わりや顎の発達過程でよく見られる一時的な現象で、通常は問題ないことが多いです。


<歯ぎしりが引き起こすリスク>

歯ぎしりは、次のようなトラブルを引き起こす可能性があります。

・歯のすり減り
・歯にヒビが入る
・歯が欠ける、割れる
・顎関節症(あごの痛み、開口障害など)
・知覚過敏
・頭痛や肩こり
・被せ物や詰め物の脱離
・歯周病の悪化


<対策>

・マウスピース(ナイトガード)の装着
・噛み合わせの調整(歯科医による治療)
・質のいい睡眠
・ストレスの軽減

など様々な対策がありますが、やはり1番の予防、対策は今回のテーマである夜寝る時に装着するナイトガード(マウスピース)です!


<ナイトガードとは?>

ナイトガード(マウスピース)は、就寝中の歯ぎしりや食いしばりから歯や顎を保護するマウスピースです。
歯科医院でまず全体の歯型をとらせて頂き、患者様のお口にあったものを作製します。
種類も、硬めと柔らかいタイプのナイトガードがあります。どちらが適しているかは噛み合わせのタイプや症状によって変わりますので、ご相談しながら決めさせて頂きます。
ナイトガードは歯のすり減りや歯にヒビが入ったり、割れたりするのを防ぎ、顎関節症のリスクを軽減するなど、様々なメリットがあります。
また、歯ぎしりが酷くなくても被せ物がとれてしまうのを予防したり、噛み合わせが悪く、歯が部分的にしか噛めない所をマウスピースで均等に噛めるようにし、歯の負担を軽減する時などにも使用することがあります。

◯ナイトガードのメリット

・歯の保護
歯の表面を保護し、摩耗や破損を防ぎます
・顎関節の保護
顎関節にかかる負担を軽減し、顎関節症のリスクを減少させます
・睡眠の質の向上
食いしばりによる不快感や痛みが軽減されることで、より良い睡眠が得られます
・ストレスの軽減
ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりをしている場合、ナイトガードを使用することでストレスが軽減される可能性があります


×ナイトガードのデメリット

・最初は違和感があります
・最初はお口が閉じにくい、乾くなど違和感があります
ただほとんどの患者様は1週間ほどで慣れてきます。なので安心して下さい!
最初だけ、頑張って下さい!と私達スタッフも患者様にお伝えしています。

・費用がかかります
ナイトガードは殆どの方が保険適用で作成することができます。
3割負担の方で4000〜5000円程です。
使用状況で変わりますが、1年で破損する方もいれば、5年ほど使用される方もいます。
ただ、ナイトガードは徐々にすり減り、ヒビが出てきたり、材料も劣化してくるので2〜3年で作り直しをおすすめすることが多いです。


<まとめ>

ナイトガード装着後は定期検診とご一緒に、噛み合わせや装着感のチェックをおすすめしています。
歯ぎしりは歯や顎、また全身に様々な問題を引き起こすことがあります。
ナイトガードは最初、違和感やお手入れ等大変な時期はありますが、痛みや不快感を軽減してくれるメリットの多い装置だと思います。
現在すでに歯ぎしりで悩みがある方や、ご自身が大丈夫か心配な方は、ご気軽にスタッフまでご相談下さい。

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