「歯の生え変わり」について〜子どもの成長を見守る大切な時期〜

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「歯の生え変わり」について〜子どもの成長を見守る大切な時期〜

歯科治療について

2025/09/02


こんにちは。
中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科です。

お子さまの乳歯がグラグラし始めると、「そろそろ永久歯に生え変わる頃かな?」と成長を実感される保護者の方も多いと思います。
しかし、いざ歯が抜けたり、生え変わりのタイミングが早い・遅いなどの状況に直面すると、「このままで大丈夫?」「ちゃんと永久歯が生えるの?」と不安になることもありますよね。

今回は、保護者の皆さまからよくいただく疑問を交えながら、歯の生え変わり」について詳しく解説していきます。
お子さまの成長と健康を守るうえで、大切な知識となりますので、ぜひ最後までお読みください。




1. 歯の生え変わりはいつから始まるの?

一般的に、乳歯から永久歯への生え変わりは6歳前後から始まり、12歳頃までに完了します。

<平均的な生え変わりのスケジュール>

6〜7歳:下の前歯(中切歯)・第一大臼歯(6歳臼歯)
7〜9歳:上の前歯(中切歯・側切歯)
9〜11歳:犬歯・第一小臼歯
11〜13歳:第二大臼歯(12歳臼歯)

⭐︎ただし、個人差があります。早い子では5歳頃から、遅い子では7〜8歳で初めて乳歯が抜けることもあります。


2. 乳歯と永久歯の違い

●乳歯の特徴
20本(上下左右で10本ずつ)
歯の質がやわらかく、虫歯になりやすい
顎の成長にあわせて役割を終え、順に抜けていく

●永久歯の特徴
32本(親知らずを含む)※親知らずを除けば28本
歯の質が硬く、基本的には一生使う
顎の成長とともに、乳歯の下から生えてくる

永久歯は、一度虫歯になったり、抜けたりすると自然に再生することはありません。
ですので、生え始めの段階から大切にケアすることがとても重要です。


3. 生え変わりでよくあるご相談

Q1. 歯がぐらぐらしているけど、抜くべき?

A. 基本的には自然に抜けるのを待ちましょう。

ただし、以下のような場合は歯科を受診しましょう。
痛みが強く、食事や会話がつらい
永久歯が乳歯の後ろから生えてきている(二重歯列)
ぐらぐらしてから長期間抜けない(1〜2ヶ月以上)

ご家庭で無理に抜くと、根が折れて歯ぐきの中に残ることがあります。特に出血しやすい部位ですので、自己判断で抜かず、歯科医院での処置が安心です。
当院でも乳歯の即日抜歯を行なっておりますが、お子様の無理がないように治療を進めます。まずは歯科医院にて検診を受けていただければと思います。


Q2. 永久歯がなかなか生えてこない

A. 乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が見えてこないことがあります。
生えるまでに数ヶ月かかるケースもありますが、以下のような場合は注意が必要です。

半年以上経っても永久歯が出てこない
片側は生えているのに、反対側がまだ出てこない
歯茎に白いふくらみや違和感がある

レントゲン検査で永久歯の位置や方向を確認できます。
永久歯がもともと「欠如」しているケース(先天性欠如)もあり、早めに気づくことが大切です。


Q3. 歯並びがガタガタしてきた

A. 生え変わりの時期は顎がまだ成長途中なので、一時的に歯並びが悪く見えることがあります。
特に前歯は、“すきっ歯”や“八の字”のように見えることも多いですが、永久歯がそろってくると自然に整ってくる場合もあります。

ただし以下の場合は早めに歯科へご相談ください。
上下の歯の咬み合わせが逆になっている(反対咬合)
歯が重なって生えてきている(叢生)
顎の成長に偏りがある

矯正治療のタイミングを見極めるためにも、生え変わりの時期に一度チェックを受けておくと安心です。
当院で行っている小児矯正『マイオブレース治療』の開始推奨年齢は6歳です。
上顎の成長は12歳頃に止まると言われていますので、早期に治療を始めていただくことを勧めております。


4. 正しいケアのポイント

生え変わりの時期は、乳歯・永久歯が混ざる“混合歯列期”と呼ばれ、お口の中の環境がとても複雑になります。
この時期のケアが、その後の歯の健康に大きな影響を与えます。


ポイント①:仕上げ磨きを続ける

小学校中学年くらいまでは、仕上げ磨きを続けるのが理想です。
特に6歳臼歯(第一大臼歯)は、最も虫歯になりやすい永久歯です。生えたばかりの歯は柔らかく、磨き残しが多くなります。


ポイント②:フッ素を活用

フッ素には、歯を強くし、虫歯の発生を抑える効果があります。
ご家庭ではフッ素配合歯磨き粉の使用を習慣にし、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けることをおすすめします。

ご家庭で使用する歯磨き粉のフッ素濃度は、0歳の赤ちゃんでも950ppmFと書かれている歯磨き粉がおすすめです。歯磨き粉が苦手な子は、ジェルタイプをぜひ試してみてください。
成人の方は、1450ppmFと書かれている歯磨き粉がおすすめです。当院でもご購入いただけます。


ポイント③:バランスのよい食生活

歯や顎の健やかな発達には、栄養も大きく関係しています。
カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などを意識し、しっかり噛んで食べる習慣を身につけましょう。


5. 歯科医院でできること

歯の生え変わりは自然な成長過程ですが、小さなトラブルの積み重ねが、将来の歯並びやかみ合わせに影響を与えることがあります。

当院では以下のサポートを行っています。

生え変わりの状態確認とレントゲン検査
歯の磨き方や食育指導
フッ素塗布・シーラント(むし歯予防充填)
無料矯正相談

特に6〜8歳は最初の節目のタイミングです。
「永久歯がちゃんと生えるか心配」「矯正は必要?」といった疑問があれば、遠慮なくご相談ください。


6. 最後に 〜保護者の見守りが大切〜

歯の生え変わりは、お子さまの成長の証でもあり、将来の健康の土台づくりの時期でもあります。

グラグラしたり、抜けたり、生えてこなかったり…。
さまざまな不安があるかもしれませんが、正しい知識を持ち、必要なときに専門家のサポートを受ければ、きっと安心して見守ることができます。

当院では、お子さま一人ひとりのペースに寄り添いながら、保護者の方と一緒に大切な成長をサポートしています。
「これって大丈夫?」と感じた際は、ぜひお気軽にご相談ください。


中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科クリニック
〒663-8013 西宮市門前町2-31
門戸厄神駅から徒歩8分
TEL:0798-65-5611
【診療時間】9:00〜13:00、14:00〜17:30
(休診:水・日・祝)
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