あれ?歯に白い点がある! 子どもの「ホワイトスポット」とは?

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あれ?歯に白い点がある! 子どもの「ホワイトスポット」とは?

歯科治療について

2025/12/23



こんにちは!中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科です。
今回は、保護者の方から質問の多いホワイトスポットについてお伝えしていきたいと思います。

お子さんの前歯を見ていて、
「白い斑点みたいなものがある…」
「これって虫歯なのかな?」
と心配され、来院される保護者の方はとても多いです。

その白い部分は “ホワイトスポット” と呼ばれ、歯の表面(エナメル質)が何らかの原因で正常に保たれていないサインです。

今回のブログでは
・ホワイトスポットとは何か
・主な原因  
・歯科医院、ご家庭でできる予防法
をわかりやすくお伝えしていきます。


ホワイトスポットとは?

ホワイトスポットとは、歯の表面にできる 白く濁ったような斑点のことです。
透明感がなく、マットでチョークのような白さに見えるのが特徴です。
ホワイトスポットの原因は大きく分けて 「初期むし歯」 と 「エナメル質形成不全」 の2つです。


原因① 初期むし歯(脱灰)によるホワイトスポット

むし歯の一番初期段階では、歯の表面のミネラルが溶け出して(=脱灰)、その部分が光の反射の関係で白く見えます。
穴が開いたり黒くなる前の“前兆”のような状態です。

<特徴>
・白斑の境界がぼんやり・広がりぎみ
・ザラザラ、濁った白さ
・プラークが付きやすい部位(歯と歯茎の境目、歯の間)に多い
・甘いものやジュースの回数が多い子に見られる


どうして起きるの?

口の中では常に「脱灰(歯が溶ける)」と「再石灰化(歯が戻る)」が繰り返されています。
ジュース・お菓子の回数が多い、食べている時間が長い、仕上げ磨きがうまくできていないなど歯が溶ける環境の時間が長くなると、脱灰が進みホワイトスポットができます。

初期むし歯のホワイトスポットを放置すると…
・白斑がだんだん濃くなる
・茶色っぽく変色していく
・その部分から穴が開く(=むし歯に進行)

ホワイトスポットから虫歯になってしまった時は、治療が必要になりますが、早めにケアを始めれば、削らずに様子をみれるケースが多いです!


原因② エナメル質形成不全によるホワイトスポット

歯が作られる過程(胎児期〜乳幼児期)で歯の表面のエナメル質が十分に形成されなかった場合、白い部分が残ります。
これはむし歯ではなく、生まれつきの歯の性質 に近いものです。

<特徴>
・境界がくっきりした白い斑点
・生えた時からすでに白い部分がある
・エナメル質が薄く、欠けやすいこともある


どうして起きるの?

原因ははっきりわからないことも多いですが、
・妊娠中や乳児期の栄養・発熱・感染症
・生まれつきの体質
・歯が作られる時期の環境の影響

などが関係すると言われています。

形成不全のホワイトスポットを放置すると…
・弱い部分からむし歯になりやすい
・欠けたり、ヒビが入りやすい
・審美的に気になることも

形成不全も早期の適切なケアで歯を守ることは十分可能です。


ホワイトスポットの進行予防方法

① フッ素塗布による歯の強化
フッ素には
・歯を強くする
・再石灰化を促す・むし歯菌の働きを抑える
といった効果があります。
歯科医院で定期的な高濃度のフッ素塗布は、どちらのタイプのホワイトスポットにも有効です。

② 食生活の見直し
・甘いお菓子やジュースの「回数」を減らす
・ダラダラ食べを避ける
「何を食べるか」より「何回食べるか」が歯には大切です。
間食の回数は1〜2回までに!

③ 毎日の仕上げ磨き
9歳までは仕上げ磨きをお願いします。
夜だけでも丁寧に仕上げ磨きをしてくれるだけでも違います。

④ フッ素入り歯磨き剤の使用
フッ素入りペーストを使うと初期むし歯の改善が期待できます。

<おすすめのフッ素濃度>
6歳以下 950ppm
6歳以上 1450ppm

⑤ 定期検診でのチェック
ホワイトスポットは早く見つけるほど予防の選択肢が広がります。
・フッ素塗布
・むし歯リスクの判定
・ブラッシングチェック
などを定期的に行うことで、進行を防ぐことができます。


まとめ

・ホワイトスポットは歯の表面にできる白い斑点
・原因は 初期むし歯 と エナメル質形成不全 の2つが多い
・放置するとむし歯が進行したり、見た目が気になることがある
・早期発見と定期的なケアがとても大切

お子さんの歯に「白いところがあるかも?」と思ったときは、早めにご相談ください。
中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科では、定期的な検診を通して、お子様の将来の歯を守る最適な方法をご提案いたします。

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