お子さまに合った歯みがき粉の選び方

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お子さまに合った歯みがき粉の選び方

歯科治療について

2025/11/04


お子さまに合った歯みがき粉の選び方

~年齢と発達に合わせて、楽しくむし歯予防!~

お子さまの歯みがき粉、どんな基準で選んでいますか?
「こども用ならどれも同じに見える」「味で嫌がらないものを選んでいる」という保護者の方も多いと思います。

実は、歯みがき粉にも年齢や歯の状態に合わせた選び方があるんです。
今回は、歯科医院の立場から、成分・使い方・選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。



1.歯みがき粉を使う目的は「むし歯予防」と「歯みがき習慣づくり」

歯みがき粉は、ただ泡立たせたり味をつけたりするものではありません。
お子さまの歯みがき粉には主に次の2つの目的があります。

①フッ素で歯を強くし、むし歯を防ぐこと
②香りや味で“歯みがきを楽しい習慣”にすること


特に乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだ歯の表面(エナメル質)がやわらかく、むし歯菌の酸に弱い状態です。
フッ素入りの歯みがき粉を使うことで、歯を再石灰化させ、むし歯になりにくい強い歯を育てることができます。



2.フッ素濃度の年齢別目安

日本では、年齢に応じたフッ素濃度の推奨値が決められています。
お子さまの成長に合わせて少しずつ濃度を上げて、使用量を増やしていくことがポイントです。


【0~2歳】
  フッ素濃度:1000ppm以下
  使用量:米粒大(1~2mm程度)
  ⭐️飲み込んでも安全な低濃度を選びましょう

【3~5歳】
  フッ素濃度:1,000ppm以下
  使用量:グリーンピース大
  ⭐️うがい練習を始めましょう

【6~11歳】
  フッ素濃度:950〜1,450ppm
  使用量:1cm程度
  ⭐️永久歯が生え始めるので高濃度を推奨しています

【12歳~】
  フッ素濃度:1,450ppm
  使用量:1~2cm程度
  ⭐️大人と同じ歯みがき粉を、同じ量で使用することが可能です


※ppm(ピー・ピー・エム)は、フッ素の濃度を表す単位です。
※フッ素入り歯みがき粉は「医薬部外品」として販売されているものを選びましょう。



3.味・香り・泡立ちの工夫で“楽しく続けられる”ことが大切

小さなお子さまが歯みがきを嫌がる原因のひとつが「味や感触」です。
「ミントが強い」「泡が多くて気持ち悪い」「辛い」など、刺激があると苦手意識が生まれます。

おすすめは、
• 甘い香りのイチゴ・ブドウ・リンゴ味など
• 泡立ちの少ないジェルタイプ
• 味がやさしいキッズ専用商品
といった「こどもが嫌がらずに使えるもの」です。

ちなみに 中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科では、「チェックアップkodomo アップル味」が1番人気です!

また、「好きなキャラクターのパッケージ」など、お子さまが自分で選べるようにするのも良い方法です。
自分で選んだ歯みがき粉は、“自分のもの”として愛着を持ちやすくなります



4.うがいができない年齢の歯みがき粉選び

1歳前後や、まだうがいができないお子さまの場合は、「うがい不要タイプ」や「ジェルタイプ」を選びましょう
飲み込んでしまっても安全なように、フッ素濃度が低く、発泡剤(泡立ち成分)が少ないものがおすすめです。

◎ ポイント ◎
• 「ジェル」「うがい不要」「すすぎ1回OK」と書かれた製品を選ぶ
• みがき終わったら、ティッシュなどで軽くぬぐうだけでOK
• 水ですすぎすぎると、せっかくのフッ素が流れてしまうので注意



5.フッ素だけじゃない!注目の有効成分

近年のこども用歯みがき粉には、フッ素以外にもさまざまなサポート成分が配合されています。

キシリトール:むし歯菌のエサにならず、唾液を増やして虫歯予防をサポート
カルシウム・リン酸:歯の再石灰化を助け、丈夫な歯をつくる
低刺激タイプの研磨剤:乳歯を傷つけず、やさしく汚れを落とす

成分表をチェックして、「フッ素+キシリトール配合」タイプを選ぶとより効果的です。



6.歯科医院おすすめの使い方

せっかく歯みがき粉を使っても、使い方が間違っていると効果が半減してしまいます。
次の3つを意識して使ってみてください。

①毎日2~3回、食後や就寝前に使う
   → 特に「寝る前」がいちばん大事!

②磨き終わっても水ですすぎすぎない
   → 軽く1回うがいでOK(口の中にフッ素を残す)

③仕上げみがきのあとに塗り広げるように使う
   → 保護者が最後に歯全体にフッ素を伸ばしてあげましょう



7.よくある質問Q&A

Q1:フッ素は体に悪くないですか?
A:適切な量を使えば安全です。日本の歯みがき粉に含まれるフッ素量は、国の基準でしっかり管理されています。

Q2:大人の歯みがき粉を使ってもいいですか?
A:刺激が強すぎることがあります。小学生低学年くらいまでは、こども用を使いましょう。

Q3:歯みがき粉を嫌がるときは?
A:無理に使う必要はありません。まずは“歯みがきの習慣”を優先し、慣れてからフッ素入りに切り替えましょう。



8.まとめ:年齢と発達に合った歯みがき粉で“楽しくむし歯予防”

お子さまの歯を守るためには、
  ・年齢に合ったフッ素濃度を選ぶ
  ・嫌がらない味・使いやすいタイプを選ぶ
  ・毎日楽しく続ける
この3つがとても大切です。

歯みがき粉選びに迷ったときは、ぜひ歯科医院でご相談ください。
当院でもお子さまの年齢やお口の状態に合わせて、最適な歯みがき粉やケア方法をご案内します。

毎日のケアを楽しく続けて、むし歯のない健康な歯を育てていきましょう♪




中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科クリニック
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