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離乳食と赤ちゃんの歯の関係 ~口腔発達の大切なポイント~
歯科治療について
2025/10/30
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離乳食と赤ちゃんの歯の関係 ~口腔発達の大切なポイント~

こんにちは。中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科歯科です。
今日は、赤ちゃんの「離乳食」と「お口の発達」についてお話しします。
まずこの内容のブログを書きたいと思ったきっかけは、当院には、私含め子育て経験のあるスタッフが多くいますが、正しい知識をもたないまま我が子の乳児期を過ごしてしまったという後悔があるからです。
中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科では、定期的に院内研修を行い知識をアップデートし、それを皆様に少しでも還元出来るよう努めていますので、安心してご相談ください。
「離乳食って、歯が生えてからじゃないの?」
「いつから始めるのが正解?」
「お口の成長に良い食べ方ってあるの?」
ご来院頂く患者様よりこの様なご質問を頂くことがあります。
実は、離乳食は「食べる練習」だけでなく、「お口の成長=歯や顎、舌の発達」にもとても大切な役割を担っているんです。
このブログでは、離乳食と歯の関係、そして歯科スタッフから見た「健やかなお口の育て方」について、分かりやすくお伝えしていきます。
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◆ 離乳食のスタートは「歯が生える前」から?
赤ちゃんの初めての離乳食は、一般的に生後5~6ヶ月ごろから始めると言われています。
「まだ歯が生えてないのに?」と不安になるかもしれませんが、実はこの時期の赤ちゃんにとっては「歯で噛む」ことよりも、「舌や顎を動かす」練習が大事なのです。
最初の離乳食は、舌で上あごに押しつぶして飲み込む“ゴックン期”。この時期に、お口を上手に使えるようになることが、後の「噛む」「飲み込む」動作の土台になります。
歯科的には、この頃から口腔機能の発達が始まっていると考えています。
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◆ 歯の生え始め=カミカミの練習スタート!
赤ちゃんの乳歯は、個人差はありますが、生後6~10ヶ月ごろに下の前歯(乳中切歯)から生えてきます。
この頃から、離乳食も少しずつ「モグモグ期」に移行していきます。舌や顎を使って、柔らかいものを噛む練習が始まるのです。
そして歯が生え始めることで、「噛む刺激」が脳や顎に伝わり、以下のような良い影響を与えます。
• 顎の成長を促す
• 顔つきや表情筋の発達に影響
• 舌の位置や動きの発達を助ける
• 発音や言葉の習得にも関与
このように、歯が生えることで「食べる機能」だけでなく、「話す機能」や「表情を作る筋肉」にまで影響してくるんです。
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◆ 離乳食の食べさせ方で差がつく!?お口の育て方のポイント
お伝えしたいのは、離乳食は単なる栄養補給ではないということです。
むしろ、赤ちゃんの「食べる力」「お口の機能」「将来の歯並び」にも大きく関わってきます。
以下に、歯科の視点から大切にしてほしいポイントをまとめました。
① 正しい姿勢で食べる
離乳食を食べるときの姿勢はとても大切です。
• 椅子に深く腰かけ、足がしっかり床や台に着く
• 頭が前に倒れず、背筋がまっすぐ伸びている
• 顔がまっすぐ前を向いている
この姿勢ができていることで、舌や顎、口まわりの筋肉がバランスよく使えるようになります。
逆に、背もたれにだらっともたれていたり、足がぶらぶらしていると、噛む力や飲み込む力が正しく育ちにくくなることもあります。
② 食べ物を“口の中に置いてあげる”
スプーンで食べさせるときは、「口の中に押し込む」のではなく、「下唇の上にスプーンを乗せて、赤ちゃんが自分で取り込むのを待つ」ようにしましょう。
赤ちゃんが自分のタイミングで口を動かすことで、舌や顎、口周りの筋肉がしっかり働くようになります。
押し込んでしまうと、「ただ飲み込むだけ」の癖がついてしまい、噛む練習になりません。
③ 噛む練習は“前歯”ではなく“奥歯のスペース”で
意外かもしれませんが、赤ちゃんが「噛む」ときに使うのは、前歯ではなく、奥歯が生える場所(歯ぐき)です。
柔らかく茹でた野菜スティックや、赤ちゃんせんべいなどを左右の歯ぐきの上でカミカミすることで、噛む練習になります。
この「左右のバランス良い噛み方」ができると、顎の成長がスムーズになり、将来の歯並びにも良い影響が期待できます。
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◆ 歯が生えたらケアもスタート!
乳歯が生えてきたら、同時に始めてほしいのが歯のケアです。
最初はガーゼや綿棒でやさしく拭うところから始めて、1本でも生えてきたら、赤ちゃん用の歯ブラシでやさしく磨く習慣をつけましょう。
また、仕上げ磨きは保護者が行い、虫歯の原因となる「食べかす」や「プラーク(歯垢)」をきちんと除去することが大切です。
以前は「1歳のお誕生日を迎えるころには、歯科受診をおすすめします。」とお伝えしていたのですが、今は「歯が生えていなくても、お伝え出来ることがたくさんあります。」とお伝えしています。
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◆ まとめ:離乳食はお口の“トレーニング期間”
離乳食は、「食べることに慣れる」だけではなく、口腔機能のトレーニングのスタートでもあります。
正しい姿勢、正しい食べさせ方、そして赤ちゃん自身が「食べる力」を育める環境づくりがとても大切です。
そして、その中で乳歯が生え、顎や舌が発達し、やがて言葉を話すようになり、笑顔も豊かになっていきます。
当院では、虫歯のチェックだけでなく、「食べ方」「噛み方」「お口の機能」に関するアドバイスも行っています。
「離乳食の進め方が不安…」
「うちの子、ちゃんと噛めてる?」
そんな時は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
お子さんの未来の健康な歯と笑顔のために、私たちは色んな角度からサポートさせて頂きます。
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西宮市の中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科では、0歳からの歯科健診・離乳食相談も受付中です。
お気軽にお電話・Webからご予約ください。
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