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お家でできる歯並びを良くする方法
歯科治療について
2025/03/10
お家でできる歯並びを良くする方法
お子さんの歯並びが気になるけれど、歯列矯正するか悩んでいる…そんなお悩みをお持ちの親御様は多いかもしれません。歯並びを良くするためには、歯科医院での矯正治療が一般的ですが、費用や治療期間に対する不安もありますよね。必ずしも高額な治療を受けなくても、歯並びを改善する方法はいくつかあります。本記事では、ご自宅でもできる歯並びを良くする方法をご紹介します。
1. 正しい歯磨き習慣を身につける
歯並びを良くするための第一歩は、基本的な歯磨きの習慣を見直すことです。歯並びが悪くなる原因の一つは、歯垢や汚れがたまりやすいことです。歯垢がたまると虫歯や歯周病が進行し、それが歯並びに悪影響を与えることがあります。
正しい歯磨き方法:
• 歯ブラシの選び方:歯ブラシの毛先は柔らかめのものを選び、歯茎を傷つけないように気をつけましょう。歯ブラシの形は、細めのものを選ぶと隅々まで磨きやすくなります。
• 歯磨きの仕方:歯を磨くときは、上下に力を入れすぎず、優しく磨くことが大切です。特に歯と歯茎の境目や歯の裏側を意識して磨きましょう。
• フロスや歯間ブラシの使用:歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい場所は、フロスや歯間ブラシを使って掃除しましょう。これにより歯並びを保ちやすくなります。
歯を正しく磨くことで、歯並びに必要な健康的な歯を保ち、虫歯や歯周病を予防することができます。
2. 姿勢を改善する
子供の姿勢は、体全体の発育や健康に大きく関係していますが、特に顎の発達や歯並びに影響を与えることがあります。姿勢が悪いと、口の中や顎に不自然な圧力がかかり、歯並びを悪くする原因となることがあります。
姿勢が悪いと歯並びにどう影響するのか
1-1. 口呼吸を促進する
姿勢が悪いと、無意識に口呼吸が習慣化してしまうことがあります。特に、猫背や前傾姿勢を取ることで、呼吸が鼻ではなく口に頼るようになり、口呼吸を引き起こします。口呼吸は、歯並びや顎の成長に悪影響を与える原因となります。
口呼吸の問題点:
• 顎の発達が悪くなる:口呼吸を続けていると、舌の位置が下がり、上顎が十分に発達しないことがあります。この結果、顎の成長が不完全となり、歯並びが悪くなることがあります。
• 舌の筋肉の不均衡:舌の位置が下がることで、舌の筋肉が正しく使われず、顔の筋肉にも不均衡が生じます。これが長期間続くと、歯が正しい位置に並びにくくなります。
1-2. 顎の位置が不安定になる
姿勢が悪いと、顎の位置が不安定になりやすくなります。特に、下顎が前に出るような姿勢や、顎が上がったままの姿勢を続けると、顎関節に負担がかかり、歯並びが崩れる原因となることがあります。
• 顎のずれ:悪い姿勢が続くと、顎が正しい位置に収まらず、歯に不均衡な圧力がかかります。これが原因で、歯がずれたり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。
1-3. 筋肉の緊張と歯の動き
姿勢が悪いと、体の他の部分に筋肉の緊張が生じ、その影響が顔や口周りにも現れることがあります。例えば、首や肩の筋肉が緊張すると、顔の筋肉にも影響が及び、歯の並びに偏りが生じることがあります。
• 顔の筋肉の不均衡:不自然な姿勢が続くと、顔の筋肉の使い方が偏り、歯が正しい位置に並びにくくなります。顔の筋肉のバランスが整っていないと、歯が押されて不規則に並ぶことがあります。
2. 子供の姿勢改善方法
姿勢が歯並びに影響を与えることを理解した上で、次に重要なのは、子供の姿勢を改善する方法です。日常的に簡単に取り入れられる方法から、意識的に姿勢を改善していくステップまで紹介します。
2-1. 正しい姿勢を意識する
まずは、子供に正しい姿勢を意識させることが重要です。背筋を伸ばし、顎を引いて立つ・座るという基本的な姿勢を学ばせることから始めましょう。
• 座るときの姿勢:椅子に座るときは、背中を丸めず、肩を後ろに引き、背筋を伸ばします。座面にしっかりとお尻をつけ、足が地面につくように調整します。
• 立つときの姿勢:立つときは、体重を均等に両足にかけ、骨盤を少し前に傾けるようにします。顎を引き、頭を真っ直ぐに保つことがポイントです。
• 歩くときの姿勢:歩くときも、背筋を伸ばし、顔を前方に向けて歩くことを意識します。手を自然に振りながら、リズムよく歩くことが重要です
2-3. ストレッチや体操を取り入れる
姿勢を改善するためには、体の柔軟性を高め、筋肉のバランスを整えることが重要です。ストレッチや簡単な体操を日常的に取り入れることで、姿勢が自然と良くなります。
• 肩や首のストレッチ:肩こりや首の痛みを防ぐために、肩を回す運動や、首を左右に倒すストレッチを行いましょう。これにより、姿勢が安定し、歯並びにも良い影響を与えます。
• 背筋を伸ばす運動:背筋を伸ばす運動や、猫背を改善するストレッチを取り入れると、姿勢が良くなり、顎の位置も安定します。例えば、背中を丸めるポーズから、背筋を伸ばすストレッチを行うと効果的です。
2-4. 座り方や寝方の工夫
子供が過ごす時間の中で、座っている時間や寝ている時間は長いため、これらの姿勢も意識することが大切です。
• 座り方の工夫:椅子に座るとき、膝を90度に曲げて、足が床につくようにします。背もたれを利用して、背中をサポートし、体が前かがみにならないようにします。
• 寝方の工夫:寝るときには、枕の高さを調整し、首が自然な位置に来るようにします。また、横向きで寝る場合は、肩や腰に負担がかからないように気をつけましょう。
姿勢を改善することで、顔の筋肉や顎の位置が整い、歯並びにも良い影響を与えます。
3. 舌の位置を意識する
舌の位置が歯並びに大きな影響を与えることがあります。舌が正しい位置にないと、歯並びが悪くなる原因となることがあります。特に、舌を下げたままにしていると、歯に圧力がかかり、歯が移動しやすくなります。
正しい舌の位置
• 舌は上顎に当てる:舌先は上の前歯の後ろの歯茎に軽く当てるようにします。舌全体が口の中の上の部分に接するように意識します。
• 舌を動かす練習:舌を上顎にくっつけた状態で、舌の筋肉を鍛える練習をすると、舌の位置が自然と正しくなります。
舌の位置を改善することにより、歯並びが安定しやすくなります。
4. 食習慣を見直す
食事の内容や食べ方も歯並びに影響を与えます。食べ物の種類や食べ方を工夫することで、歯並びを改善する手助けになります。
食習慣のポイント:
• 固い食べ物を食べる:固い食べ物(例:りんごやニンジン)をよく噛んで食べることは、顎の発達に良い影響を与えます。よく噛むことで、顎の骨が強くなり、歯並びにも良い効果があります。
• 柔らかい食べ物ばかり食べない:柔らかい食べ物ばかり食べると、顎の筋肉や骨が発達しにくくなり、歯並びに悪影響を与える可能性があります。
しっかりと噛むことを意識して、顎の発育をサポートしましょう。
5. 口呼吸を鼻呼吸に
口呼吸が習慣になってしまっているお子さんは多いかもしれません。しかし、実は口呼吸は健康に悪影響を及ぼす原因となることがあります。口呼吸をやめて、鼻呼吸に切り替えることは、健康だけでなく、歯並びや顔の形にも良い影響を与えます。口呼吸をやめて鼻呼吸を習得する方法を紹介します。これを実践することで、より健康的な生活を送ることができるようになります。
口呼吸をやめて鼻呼吸を習得するには、いくつかのステップを踏んで習慣化していくことが重要です。最初は難しいかもしれませんが、続けることで自然と鼻呼吸ができるようになります。
5-1口を閉じる練習をする
口呼吸をしている人は、普段から無意識に口が開いていることが多いです。そのため、まずは意識的に口を閉じる練習をしましょう。
• 日中の練習:リラックスしているときに、軽く口を閉じて鼻で呼吸する練習をします。意識的に鼻から息を吸い、吐くようにします。
• 寝るときの練習:寝ている間に口呼吸をしてしまう方は、寝る前に口を閉じて鼻呼吸を意識しましょう。寝る前に軽く口を閉じるようにすることで、寝ている間も鼻呼吸ができるようになります。
5-2鼻づまりを解消する
鼻呼吸を習得するには、鼻が通っていることが重要です。鼻が詰まっていると、口呼吸になりがちです。鼻づまりを解消するためには、以下の方法を試してみてください。
• 蒸気を吸う:お風呂に入ったり、蒸気を吸うことで、鼻の通りが良くなることがあります。温かいお湯を吸い込んで、鼻腔を温めることが効果的です。
• 鼻スプレーや塩水:市販の鼻スプレーや塩水を使って、鼻腔を洗浄することも有効です。これにより、鼻の通りが良くなり、鼻呼吸がしやすくなります。
• 寝るときに枕を高くする:寝るときに少し枕を高くすることで、鼻づまりが軽減され、鼻呼吸がしやすくなります。
5-3口にテープを貼る(夜間のみ)
口呼吸を防ぐために、寝ている間に口にテープを貼る方法もあります。この方法は、特に夜間の口呼吸を防ぐのに有効です。
• 専用のテープ:口に貼る専用のテープが市販されています。これを使うことで、寝ている間に無意識に口を開けてしまうのを防ぎ、鼻呼吸を促進します。
• 注意点:テープを使用する際は、口が完全に塞がらないように注意しましょう。また、アレルギーや敏感肌の方は事前に医師に相談することをお勧めします。
5-4鼻呼吸の習慣化を意識して継続する
口呼吸から鼻呼吸に切り替えるためには、習慣化が重要です。最初は意識して行うことが必要ですが、続けることで次第に鼻呼吸が自然にできるようになります。
• 意識的に続ける:最初は意識して鼻呼吸をすることが大切です。無意識に口が開いてしまうことがあるため、定期的に自分の呼吸を確認し、鼻呼吸を意識するようにしましょう。
• ポジティブなフィードバック:鼻呼吸がうまくできたときは、自分にポジティブなフィードバックを与えて、やり遂げた感を味わいましょう。
6. まとめ
歯並びを改善するためには、歯科医院での治療が重要ですが、お金をかけずにできる方法もいくつかあります。正しい歯磨きや姿勢改善、舌の位置、食習慣の見直し、口呼吸の改善など、生活習慣を見直すことが歯並びを良くするための第一歩です。
これらの方法を日々意識して実践することで、歯並びを保ちやすく、また、歯科治療が必要になるリスクを減らすことができます。無理なくできる範囲で取り入れ、健康的な歯並びを目指していきましょう。
お子さんの顎の成長は、実は小学生の高学年頃にはほとんど終わってしまいます。この時期を過ぎると、顎の成長が大きく進まないため、歯並びや噛み合わせの問題を改善するためには、早期の対応が重要で、ご自宅でできる方法でも限界があります。
当院では、お子さんお一人お一人の成長に合わせた治療計画をご提案させていただきます。お子さんの顎の成長を最大限に活かし、歯並びや噛み合わせを整えるためには、早期の診断と予防的なアプローチがとても効果的です。
矯正治療は早い段階で始めるほど、スムーズに進む場合が多く、治療期間や費用も抑えられることがあります。お子さんの成長段階に合わせた最適な治療を受けることで、今後の健康な口腔環境をサポートすることができます。
「歯並びが気になるかも?」と感じたときが、まさにベストなタイミングです。ぜひ、ご自宅でできる改善方法を取り入れながらご相談もお待ちしております。

この記事の編集・責任者は歯科医師の村田紗也子です。
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