こどもに歯のレントゲンは必要?親が知っておきたい安心ポイント

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こどもに歯のレントゲンは必要?親が知っておきたい安心ポイント

歯科治療について

2025/10/16

こどもに歯のレントゲンは必要?親が知っておきたい安心ポイント

「小さな子どもにレントゲンなんて、本当に必要なの?」
「放射線が心配で、できれば撮りたくない」
こんなふうに思う保護者の方は多いかと思います。

確かに、レントゲン撮影と聞くと体への影響が気になりますよね。
でも実は、歯のレントゲンはこどもの歯を守るためにとても大切な検査になります。

今回は、こどもにレントゲンが必要な理由、いつ撮るのか、体への影響は大丈夫なのかなど、気になる点をわかりやすくまとめました。


1. レントゲンでしか見えない「隠れたむし歯」を発見できます。

むし歯は見た目だけでは分からないことがあります。特にこどもは歯と歯の間がきゅっと狭く、肉眼での確認が難しいケースも多いです。

レントゲンを撮ることで、
・歯と歯の間にできた小さなむし歯
・歯の内側に広がるむし歯
・歯の根の先にできた炎症
などが早期に見つかります。

早く見つければ、小さい治療で済みますし、歯を削る量も最小限にできます。
放置して大きくなってからだと、麻酔や神経の治療が必要になることもあるので、早めのチェックがとても大切です。


2. 永久歯の生え方や数をチェックできます。

乳歯の下では、永久歯が少しずつ成長しています。でも、目ではその様子を見ることはできません。

レントゲンを撮ることで、
・永久歯が正しい向きで生えてきているか
・永久歯がそろっているか(先天的に欠けていないか)
・過剰歯(余分な歯)が隠れていないか
といったことが分かります。

もし永久歯が斜めに生えていたり、余分な歯が邪魔をしていたりすると、生え変わりが遅れたり歯並びに影響が出ることがあります。
早めに発見すれば、適切なタイミングで治療や抜歯ができ、将来の矯正治療もスムーズになります。


3. あごの成長やかみ合わせの予測に役立ちます。

こどものあごや歯並びは日々成長しています。
レントゲンでは、永久歯がきれいに並ぶスペースがあるか、などを早めに判断できます。
早い時期に分かれば、成長を利用した治療(マイオブレース)やトレーニングが可能になり、大掛かりな矯正をしなくても済むこともあります。


4. 歯の根や周囲のトラブルも分かります。

レントゲンは、見た目では分からない歯の根や骨の状態も確認できます。

・乳歯の根がどのくらい吸収されているか → 抜歯のタイミングの判断をします。
・ぶつけた歯の神経や根に異常がないか → 外傷後のチェックをします。
・歯の周りに膿がたまっていないか → 感染の広がりの確認をします。

特に外傷のときは、見た目は大丈夫でも内部にダメージがあることがあるため、レントゲンでの確認がとても大切です。


5. 気になる放射線の影響は?

一番多い質問が「放射線は大丈夫?」というものです。
歯科で使うレントゲンは、体全体ではなく口の中の一部だけを撮影するため、放射線量は非常に少ないです。

デンタルX線(小さいフィルム1枚)
→ 1枚あたりの被ばく量は、自然界から受ける放射線の 12日分程度

パノラマX線(お口全体を撮る大きなレントゲン)
約1週間分の自然放射線量

CT撮影(歯科用)
医科用CTの約1/10〜1/50の線量に抑えられている

つまり、日常生活で普通に浴びている放射線量と同じか、それ以下というレベルです。
また撮影時は鉛入りエプロンをつけて、お腹や体をしっかり守ります。
必要なときに必要な範囲だけ撮影するため、無駄な被ばくはありませんので、こどもにも安心して受けさせて大丈夫です。


6. 撮影のタイミング(目安)

中津浜デンタルクリニック こども矯正歯科ではこどもの歯科レントゲンは、定期健診の中で必要なときに撮影します。おおよそ1年に1回は撮影しますが、むし歯、歯並び、外傷など問題があるときに追加して撮影することがあります。
定期的な健診と組み合わせることで、大きなトラブルを未然に防げます。


まとめ:歯科医院でのレントゲンは「こどもの歯を守るための道しるべ」

こどもにとって、歯のレントゲンは決して「怖いもの」でも「不必要なもの」でもありません。
目では見えないトラブルを早く見つけて、必要な治療を最小限にとどめるための大切な検査です。

・小さなむし歯を早期発見できる
・永久歯の生え方や数を確認できる
・将来の歯並びやあごの成長を予測できる
・放射線量はごくわずかで安全

門戸厄神駅近くの中津浜デンタルクリニック・こども矯正歯科でも、次回の健診でレントゲン撮影をすすめた際には、「うちの子の歯を守るために必要なんだな」と思って安心して受けさせてあげてくださいね。

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